1963-06-11 第43回国会 衆議院 農林水産委員会 第39号
○永野参考人 ただいま議題となっております甘味資源特別措置法案並びに甘味資源の生産の振興及び砂糖類の管理に関する法律案、この法案の審議にあたりまして、また砂糖についての、たとえば輸入糖に対する措置あるいは砂糖の価格水準をどうするかというような、これと関連いたします砂糖政策の御審議をいただきます上に参考になりますればと思いまして申し上げるのでございます。 まず申し上げます要点を要約いたしますと、第一
○永野参考人 ただいま議題となっております甘味資源特別措置法案並びに甘味資源の生産の振興及び砂糖類の管理に関する法律案、この法案の審議にあたりまして、また砂糖についての、たとえば輸入糖に対する措置あるいは砂糖の価格水準をどうするかというような、これと関連いたします砂糖政策の御審議をいただきます上に参考になりますればと思いまして申し上げるのでございます。 まず申し上げます要点を要約いたしますと、第一
○永野参考人 昨国会におきまして政府のお作りになりました甘味資源の自給力強化対策要綱に基づきまして関係の法案が提出をいたされました際に、当委員会におきましても十分御審議のことでございまして、私ども日本てん菜振興会におきましては、当面の農業上の非常に大きな政策でございますところのテン菜作を改良いたしますための試験研究を中心にして仕事をして参ったわけでございます。昨年度一千万円の政府出資をいただきまして
○説明員(永野正二君) 本年のことに九州方面の旱魃は、非常に異常な渇水続きでございまして、本年の緊急対策といたしまして、作物に最小限度必要な用水を利用するということは困難なような実情にあるのでございます。一部の平坦地に近い畑地帯では、井戸を緊急に掘るというようなことも可能な地帯もないわけではございませんが、ほとんど水を補給するという対策は実行ができないというのがむしろ実情であろうと思うのでございます
○永野説明員 私どもといたしましては、できるだけ根元の種子代につきましても農家の方々が安く手に入るように努力をいたしたいと思っておるのでございまするが、災害対策の先例等の関係もございますので、そういう点につきましてはなお政府部内で相当折衝をいたさなければならぬ問題である、こういうふうになっておるわけでございます。
○永野説明員 代作用の種子につきましては、従来も先例がございますが、相当遠隔の地から運賃を払って購入をしなければならないような場合があるわけでございます。そういう場合には、通常の場合、地元で手に入れます場合よりも相当高い種子代に相なりますので、そういう差額につきましては国が助成の措置を講じたらよかろう、こういうふうに私ども考えておるわけであります。政府部内としてはなお折衝を要する点でございますが、私
○永野説明員 ただいま倉成委員のお尋ねのように、畑作の場合には、これから水を利用して平年通りの作付をするということが困難なような地帯も確かにあると思うのでございます。そういう地帯につきましても、なるべくは、あらゆる手段を講じまして、少しでも畑作からの収入を得させるということが農林省の考え方でございます。そのために、九州地方等におきましても、ただいま御指摘のように、できる限り経済的な代作を見つけてこれを
○説明員(永野正二君) 畑地帯に対します旱魃対策といたしましては、先ほども申し上げましたように、考え方におきましてはやはり水田と同様に考えておるのでございまして、特に緊急な水の対策を講ずることによって解決ができるような場合には、これは同様に考えなければならぬと存じておるのでございます。ただ、私がつけ加えて申し上げましたのは、畑地帯についてはそういう水の対策では解決ができない、何ともならない実に困った
○説明員(永野正二君) 先ほど官房長及び農地局長から御説明を申し上げました内容につきましては、おおむね水田の旱害対策に直接当てはまるのでございまするが、畑地につきましても、ただいま御質問の通り、あるいは東北方面、あるいは九州方面に非常な旱魃の現象が現われておるわけでございます。これにつきましては、私どもといたしましては、被害の軽減並びに枯死その他の場合の代作の問題、これにつきましては水田と同様な対策
○永野政府委員 農村の次三男対策といたしましては、予算を御説明いたしております際に御説明しておることでございますが、農林省といたしまして現在行なっております施策は、第一に、次三男の手に職をつけますために、青年建設隊並びに新農村建設等に協力をいたさせますための農村青年建設班、こういう施設に対していろいろ補助をいたしておるわけであります。また、農村の青年に関しまして、海外の事情をみずからその目で見させ、
○政府委員(永野正二君) ただいまお尋ねのように畑作物といたしましても、テンサイを相当面積にわたって栽培をいたしまして、これが相当の生産につながるということでございますれば、テンサイの作物の性質からいいまして非常に農業の改良等に役立つことは御指摘の通りでございます。ただ製糖工場の立地条件ということを考えました場合に、畑作にテンサイを入れます場合にはどうしてもネマトーダその他の病害虫の関係がございまして
○政府委員(永野正二君) 西南暖地におきますテンサイの栽培が、水稲早期栽培の裏作という点で非常にいい。これが成立をいたしますとすれば、その方面の農業改善には非常に役立つと思いまして、それに対する試験等もいろいろ行なっておるわけでございます。 ただいまのお尋ねの第一点は、現状において農林省はまだ積極的にこれを推進するという段階になっておらないようであるが、これについて一体どういう技術的な問題点があるのかというお
○政府委員(永野正二君) 私の方の関係におきましては、水田におきまして相当多量の水を利用し、また、利用が終った場合にそれを下流に放出いたします関係で、水質の問題につきましてもいろいろ複雑に関係をいたしておるわけでございます。よく問題になります農薬によります被害の問題でございますが、これにつきましては、先般有明海等で非常に大きな問題のありましたことはよく御承知のところであると思うのでございます。問題になります
○政府委員(永野正二君) 最近の南米方面の事情を考えてみますと、ここ数年、今こ後十年ぐらいの間が、日本の農業移住が先行き伸びていくか、あるいはこれがじり貧になるか、その分れ道になる非常に大事な時期だと考えております。従来、農業移住につきましてのいろいろな外務省との所管の関係の問題等もございましたが、移住に関係いたしますたとえば海外協会のあり方、あるいは移住振興のあり方というようなものも、この関係では
○政府委員(永野正二君) 一昨日お話が出ましてから、実は三省で寄り寄り相談をいたしたのでございますが、移住者の金融につきましては、いろいろ移住者の移住の形によりまして相違がございます。たとえばアマゾン方面の国営の入植地に入るような場合、それからこの間お話の出ました割合に条件のよろしい、あるいはコーヒー園の跡地に入って近郊的な農業を営むというような形とか、あるいはすでに入っております移住者の所に雇われます
○政府委員(永野正二君) ちょっと私から補足したいと思いますが、移住振興が農業関係でやっております融資の利率なり年限でございますが、渡航前の貸付につきましては、年利率が八分、二年据え置きで、その後三年の償還でございます。それから開拓移住者の現地におきます営農資金の貸付につきましては、同じく年利八分、八分以上ということになっておりますが、三年ないし六年にわたっての半年賦償還、据え置きはございません。
○永野政府委員 従来こういう災害の場合に、そういうような対策がとられておるのでありまして、私どもといたしましても、今後被害の査定、評価がもう少し固まりました上で、これについて必要があればそうい措置を講じなければならぬと思っていろいろ準備はいたしておりますが、何しろまだ、どの地方にどの程度の被害であるかという数字が出て参りませんので、まだ具体的にはなっておらない段階でございます。
○永野政府委員 ただいま御指摘の点は、私ども現在非常に苦慮いたしておるのでございます。御承知の通り、麦の場合におきましては、幼穂の形成期にあるものが相当ございまして、今後新しく分けつないし幼穂の形成を見るものがどの程度あるかということによりまして、現在の被害が今後ある程度軽減できるかどうかということが違って参るわけでございます。しかも、今度の凍害は大体そうでございますが、圃場の条件によって被害の程度
○永野政府委員 先ほど統計調査部長から御説明申し上げましたように、相当ひどい被害であると思うのでございますが、今回の被害の特徴といたしまして、麦等におきましては生育の途中におきます凍害でございますので、これが収穫に対してどの程度の被害になるかということは相当技術的にむずかしい問題であるわけでございます。従いましてまだ被害の程度というものがまとまりませんので、これに基きましての具体的な財政措置その他等
○政府委員(永野正二君) ただいま御指摘のように、現在の段階では、外観的に被害を何割というふうにきめることが、非常に困難な状態にございますが、ことに霜害関係は、現地によりまして、非常に被害の程度がまちまちでございます。同じ圃場でも、あぜの外側と内側でも著しく被害の程度が違うというようなことがございまして、私の方でも、被害がこの程度であるからどうこうしろという指導をすることは、非常に困難でございます。
○政府委員(永野正二君) もう少し事態が判明いたしますれば、いろいろな対策について具体的に方針をきめなければならないわけでございますが、非常に広範であること。また、麦類等については、今後の事態によりましては、相当な被害になるかとは思いますが、ただいまお話のございましたような、たとえば自作農創設維持資金のそのための増額、あるいはいわゆる公共事業をそのために特別に救農的な考え方でやるというような点については
○政府委員(永野正二君) 本年の雪害、凍害につきましては、ただいま統計調査部長からお答え申し上げましたが、特徴といたしましては、非常に被害の程度が、ただいまの状況で正確に判断をすることかむずかしい状態にあるのでございます。一部の果樹等につきましては、わせ系統のものがほとんど皆やられたというような事態もございますが、麦、菜種等につきましては、被害の程度を判断することが、生育の途中にあります関係で、非常
○永野政府委員 農事放送施設を直接電電公社の電話と結ぶ点につきましては、いろいろ実際利用者の方の希望もございますし、またできるだけ施設を有効にするという意味では当然そういう希望が出て参るわけでございますが、この点につきましては公社側から先ほどお答えもございましたように、いろいろ技術的な問題もあるようでございます。私その方面は全くのしろうとでございますが、そういう点につきまして、一般の通信管理上必要な
○永野政府委員 農山漁村建設の特別助成につきましては、一地域当りの助成額は、三十一年、三十二年に引き続きまして同一額を助成をする考え方でありますが、このうちどの仕事に幾らということにつきましては、先ほども申し上げましたように、各地域におきましていろいろその地域に応ずる計画をお立てになりまして、それを県がいろいろ調整をし、取りまとめられた上で農林省に出て参るわけでございます。従いまして、三十三年度におきましてこの
○永野政府委員 ただいま御質問のございました農村におきます有線放送施設は、農林省といたしましては農家に対します農業技術の改善、あるいは農家の生活改善というような問題の指導を徹底いたしますために、これを奨励することにいたしまして、昭和三十一年度から始まりました新型山漁村建設の特別助成の対象として取り上げたわけでございます。それに基きまして設置されました数を申し上げますと、これは新農村の建設では、御承知
○政府委員(永野正二君) お手元の活字で刷りましたところに、参考条文を入れておきましたのでございますが、おしまいから二枚目の紙でございますが、その裏の方に、十四条というのがございます。この十四条が、補助金の対象になる事業を列挙しておるわけでございますが、その一号に「改良普及員を置くこと。」ということが書いてございます。三号には「改良普及員の巡回指導、農場展示、出版物の配布、講習会の開催、器材の利用その
○政府委員(永野正二君) 従来の普及所は、先ほど申し上げましたように、必ずしも全国同じような仕事のやり方をやっておらないのでございまして、従いまして、その経費につきましても、いろいろと程度の差が相当あるようでございます。しかしながら、普及所としては、ほんとうに普及員を調整して、地区の技術指導に責任を持つような仕事のやり方をいたしますと、これは、相当普及員の事務的な補助員も必要でございましょうし、あるいは
○政府委員(永野正二君) 先般御説明を申し上げました農業改良助長法の一部を改正する法律案の提案理由につきまして、なるべく重複を避けまして、補足説明をさせていただきたいと思うのでございます。 農業改良助長法は、昭和二十三年に施行されまして、これに基きまして、試験研究と技術普及を車の輪のように並行いたしまして、農民の農業技術の改善のための制度が実施されて参ったのでございまするが、この制度が戦後の農業生産
○永野政府委員 御説明のために御配付いたしました参考資料の中に予算を掲げておきましたので、これをお読み取り願いたいのでございますが三十三年度の普及関係の予算は一番上の行にございますように十九億九千九百七十七万円でございます。このほかに農林省の本省の事務費として六百八十五万四千円を計上いたしておるわけでございます。そのうちの人件費等につきましては、ただいま御指摘のございましたように国の負担が三分の二という
○永野政府委員 三十三年度に五百三十名の新設が認められたのでございますが、私どもといたしましては、これは三年計画で、今後明年度、明後年度さらに明々後年度の三カ年で整備をいたしたいと考えておるのでございます。総体の数は一応現在では正千五百二十八名を設置したいと思っておるのでございますが、これは最近農家の側の要望が、農業の多角化、畜産だとかあるいは果樹、蔬菜等の園芸でございますとか、その他農業の多角化に
○永野政府委員 お手元に縦にとりました「農業改良助長法の一部を改正する法律一般参考資料」というのがございます。それの最初に図表を掲けておきましたので、これに基いて御説明を申し上げたいと思います。 農業改良普及事業は御承知の通り昭和二十三年に農業改良助長法に基いて設置せられた制度でございます。この制度の目的は、言うまでもなく農家の経営に役立つような技術を、試験研究と密接な関連を持ちながら、農家の手元
○政府委員(永野正二君) この派米労務者は、ただいま御指摘のように、非常に暑い地方におきまして、相当激しい労働に従事するわけでございます。故郷を離れて単身行っております場合に、心理的にもいろいろ非常に辛い条件にあるだろうと思うのでございます。この人たちの移住先における生活が、気分的にも、また経済的にもよくなるように、私どもといたしましては、ただいまのような御注意をよく承わって、できるだけ努力をいたしておるつもりでございますが
○政府委員(永野正二君) 一人当りの金額は、ただいまちょっと不明でございますが、一応貸付によってそれを貸し付けております。
○政府委員(永野正二君) ただいまお尋ねのように、アメリカに対しまして農業労務者の送り出しをやつておるのでございます。昭和三十一年から、年間千名の見当で計画を立てまして送り出しておるのでございます。その関係の予算といたしましては、国内で募集選考、それから送り出しまでの訓練をいたしますまでの経費は農林省におきまして計上いたしまして、これをこの事業の実施団体であります農業労務者派米協議会、ここに補助金として
○政府委員(永野正二君) ただいまお尋ねの二月の中旬でございましたか、食糧庁長官から出された通達につきましては、実は、事前に私の方は承知はいたしておりませんのでございます。この輸入コカ・コーラの販売先につきましては、いろいろ御論議がございまして、その御論議に基きまして、販売先を制限するように相なっておりまして、それの実際の事務は、食糧庁で担当いたされておるわけであります。この内容を聞きまして、六大都市
○政府委員(永野正二君) テンサイ糖につきましては、てん菜生産臨時振興法の制定を見ましてから、テンサイの価格安定を目標にいたしまして、できますテンサイ糖を買い上げるという制度ができたのでございます。私ども、制度の趣旨から申しまするならば、奄美群島の零細な農家の生産物の安定という意味で、同様の対策をしてしかるべきものと考えておるのであります。ただ従来まで協議をいたしましても、技術的な点につきまして、なかなか
○政府委員(永野正二君) 従来までにいろいろ政府部内でもしばしば協議をいたしたのでございますが、結果的に見まして、直接の価格安定政策である政府の買上制度について、何ら具体的な結論が出なかったという点は、まさしく御指摘の通りでございまして、この点は私どもこの際、至急に政府部内におきまして協議をいたしまして、少くとも従来難点と称されておりました品質の点、貯蔵性の点等について、全体の、黒糖の相当大きな割合
○政府委員(永野正二君) 昨日もお尋ねがございまして、また、今重ねて御質問がございました通り、奄美群島におきます糖業の安定をはかります上に、価格の安定ということは非常に重要な問題でございます。ことに最近は、作付面積も相当伸びて四千町歩をこしているような状態に相なっておりますが、カンショがその性質上、台風の被害でありますとか、あるいは旱魃でありますとかということで、作柄の変動が相当大きいわけでございます
○永野政府委員 芳賀委員のお示しのように、テンサイ糖工場を建設いたします以上は、その工場の操業が安定して、引き続きできるような地盤がはっきりしておらなければならないということは、私どもも全くその通りであると考えておるのでございます。ただ政務次官からもお話がございましたように、実は最近におきます北海道のビートの作付面積は私ども農林省が予想いたしましたよりもはるかに急速なピッチでふえておるわけでございます
○永野政府委員 昨年度から日甜の三工場に加えまして、芝浦精糖の工場が操業を開始いたしたのであります。当初年度の初めにおきまして私どもが予想いたしました計画は作付面積は日本甜菜糖の三工場分が二万百七十五町歩、芝浦の工場の分が四千四百十町歩合計いたしまして二万四千五五百八十五町歩という見込みで、操業しようという前提であったのでありますが、その後の実積は、作付面積が著しく伸びまして、その詳細な最終的な数字
○政府委員(永野正二君) ただいま御指摘のように、奄美大島群島におきます黒糖の生産の見通しと申しますか、という点につきましては、私どももいろいろ苦慮をいたしておるわけでございますが、現在のところでは、相当黒糖に対する需要というものはまだ残っておると申しますか、時にはむしろ台湾その他からも分みつ糖が輸入されて、消費されておるという状態があると思うのでありますが、これはやはり、分みつ糖との価格の関係が、
○政府委員(永野正二君) 私どもといたしましては、いろいろ直接の奨励事業に移ります前に、技術的な点について十分試験研究の面においても整備をいたさなければならないと思っておりますので、非常にお答えが、何と申しますか、抽象的なことになりまして、ただいまおしかりを受けたわけでございます。私どもといたしましては、奄美群昂復興審議会等におきまして御決定になりました方針に基いて、現実にいろいろな対策が講じられたと
○政府委員(永野正二君) 農林省といたしまして、ただいま問題になっております奄美群島の産業振興につきましては、従来、自治庁といろいろ協議をいたしまして、従来の振興法に基きます策をいろいろ講じて参っておるわけでございますが、現在、農林省として考えておりますことは、全国の農業の改良は、水田につきましては相当成果を見ましたけれども、残された大きな問題といたしまして、畑作あるいは島嶼地帯の産業の改良のためには